よくある質問
Q1. バイオガスとは?
A. バイオガスとは、食物などの有機成分が無酸素の状態で、メタン・バクテリアにより分解される際に発生するガスで、メタンガス(約60~70%)と二酸化炭素(CO2)を含む可燃性ガスを指します。メタン・バクテリアは自然界の何処にでもあり、動物の体内にも存在します。従って動物の排泄物には、メタン・バクテリアが多く含まれ、それを発酵槽内で培養することで、有機汚泥、食品廃棄物などを分解し、メタンガスを発生させることができます。この装置をバイオガスプラントといいます。メタンバクテリアには、低温領域(20℃前後)、中温領域(30-40℃)、高温領域(50℃前後)で活性化する3種類があり、それぞれ、農業用システム、産業用プラント、特殊な用途のプラン トなどに利用されています。
Q2. 対象の業種は?
A. 産業廃棄物事業者、食品工場・飲料工場・自治体・畜産農家等が、対象業種となります。
Q3. 一日の処理(排出量)はどれくらい必要?
A. 有機性廃棄物の排出量が5t/d以上が対象施設となります。設備の規模は如何様にもなり、事業者様の御希望に併せて160t/d処理や200t/d処理などの大規模にも対応可能です。
Q4. 再生可能エネルギーに該当する?
A. 化石燃料代替となる為、再生可能エネルギーに該当致します。本来廃棄処理工程は、化石燃料を使用して燃焼(中間)処理を行います。本設備では、燃焼処理の為の化石燃料を使用せず、嫌気発酵に依るメタンガス精製によりエネルギー化を図ります。
Q5. 消化液の処理方法は?
A. 消化液は、嫌気発酵後の固形分と液体分が混合したスラリー状の液体を指します。
本プラント内では、固形分と液体部分に分離する装置を用いて、固体部分・液体部分の処理を行います。
固体部分は堆肥として耕作地に還元する方法若しくは、通常の産廃処理を行う方法となります。
液体部分は液体肥料として耕作地に還元するか、水処理にかけて下水放流若しくは河川放流をおこないます。
元来、消化液の中には窒素・リン・カリウムなどの肥料として最適な組成を有しており、海外では幅広く耕作地への散布がなされております。日本国内でも、消化液を液肥として農業へ利活用する研究・実験が様々な研究機関や大学で行われております。
これは、有機的な資源からとれた高付加価値な有機肥料となります。有機栽培での活用も可能な為、今後の利活用については様々な期待が寄せられています。
Q6. なぜ普及してこなかったか?
A. 過去日本国内においては、様々なバイオガスの研究/実証テストが行われ、大手企業によるバイオガス分野の事業展開が図られていました。しかし、建設コストが高すぎ、技術開発が躍進してこなかった為、バイオガス事業の衰退につながり、事業として成功した実績は多くありません。一方、一部の中堅企業においては実績を積み上げている例もあり、方法によっては日本でもバイオガス事業が立ち上がる可能性を見出すことができます。廃棄物処理、リサイクルの過程でバイオマスが生成され、安定したバイオマスの確保が可能であり、再生可能エネルギーだけでなく廃棄物処理、リサイクル関連の制度も活用できる為、非常に有効な手段となります。
Q7. 低価格コストで安全性は確保できるのか?または、なぜ建設コストを下げれたのか?
A. ドイツLIPP社の40年に亘る十分な経験に基づいたスパイラルタンク工法を取り入れたことにより、従来の課題であった発酵槽の低価格化を実現しております。また、LIPP社の十分な経験を基に蓄積された運用ノウハウの活用により、安定運転を可能としております。
Q8. 発酵しないものは?
A. セルロースやリグニンといった繊維質は分解しづらくなります。例えば、紙や、木質などは嫌気性発酵には不向きになります。
Q9. 耐震に対する処置は?
A. 基本的には、強度計算を行っており、耐震設計となっております。基礎の打ち方やアンカーの設置の方法でクリアしております。
Q10. 設置スペース及び設置に関する規制は?
A. 施設設置に関してはスペースを大きくとる為、大きめな敷地の確保が必要となります。また、中間処理の施設として設置される場合は産業廃棄物許可などの特殊な許認可が必要となります。
Q11. 油類、グリストラップは処理できる?
A. 廃油やグリストラップの処理コストは非常に高いものですが、嫌気発酵処理でバイオガスの原料として処理を行うと、非常に処理が容易となります。嫌気性処理は人間の食生活に似ています。油分ばかりだと消化不良を起こしますが、例えば野菜くずや汚泥と一緒に油分などの高カロリーなものを嫌気性発酵させると、バイオガスの量が著しく増加する為、当プラントでの処理が最適です。